ご挨拶

日本ヴィラ=ロボス協会が発足したのは1986年(ヴィラ=ロボス生誕100周年前年)のこと。協会会報誌である『ショーロス』第1号に、初代会長・村方千之氏はこのように執筆しています。

「ヴィラ=ロボスが本当の意味でこの日本で理解され、知られるにはまだ時間がかかるだろう。しかし必ずその時期がくるものと信じている。そのために協会は大きな役割を果たさなければいけない。」

そのあとの村方千之氏は、2014年に逝去される直前まで、ヴィラ=ロボスの音楽を日本に広げるために、協会の方々と共にあらゆる活動をされ、ブラジル政府からリオ・ブランコ勲章を受勲されるに至りました。ヴィラ=ロボスについての論考を執筆し、ヴィラ=ロボスの音楽だけでプログラムされたコンサートを企画し、東京交響楽団との演奏会においてもブラームスの交響曲第1番と共にヴィラ=ロボスの交響詩<<ウイラプルー>>を取り上げ、ブラジルに渡っては現地のオーケストラと何度もコンサートを指揮され……。村方会長から協会を引き継がせて頂くにあたって、村方会長の成された膨大な仕事の数々を整理するだけで、その活動量に目眩がするような思いが致しました。

ともあれ2017年、協会再興を果たすことができ、また、駐日ブラジル大使館との強い絆を得て今に至ります。2018年以来続いた「ヴィラ=ロボスゼミナール」や2022年に企画した「ブラジル独立200周年記念コンサート」(満席御礼)など、現在に至るまで研究と演奏を往復しながら、いくつものイベントを企画して参りました。また、ナクソス・ジャパンとのパートナーシップのもと、ブラジル外務省主導の「Brazilian Classic Music」シリーズの日本盤CD解説をほぼ全てにわたって手掛け、ヴィラ=ロボスに限っても『交響曲全集』『ピアノ作品全集』『弦楽四重奏曲全集』『ヴァイオリン・ソナタ全集』『合唱編曲作品集』『チェロ協奏曲第2番』のブックレットに、最新の研究成果を反映して参りました。(なお、これらのうち『交響曲全集』『ピアノ作品全集』『弦楽四重奏曲全集』はいずれも『レコード芸術』紙の特選盤に選出されるに至っております。)

また、協会再興より、リオデジャネイロの「ヴィラ=ロボス博物館」館長(2017年当時)のクラウディア・カストロ氏に当協会名誉顧問にご就任頂き、ヴィラ=ロボス博物館と日本ヴィラ=ロボス協会とのあいだで強力なパートナーシップを築いて参りました。

2022年11月には、ヴィラ=ロボスに関するリサーチのため私がブラジルに渡航し、ヴィラ=ロボス博物館現館長のルイス・オタヴィオ・メンデス・ジ・オリヴェイラ・カストロ氏と、永続的な協力関係を確認して参りました。また、この渡航では世界トップクラスのヴィラ=ロボス研究者やヴィラ=ロボスの数々の作品の初演を担当した指揮者たちとも有意義なディスカッションを重ねることができました。これらの成果は、2023年3月に出版しました『エイトール・ヴィラ=ロボス –ブラジルの大地に歌わせるために–』(春秋社)に集約されております。

コロナ禍のため思うように活動が出来ない数年間ではありましたが、日本ヴィラ=ロボス協会は今後も、以下の三点を活動の主軸としていきたいと考えています。

第一に、ヴィラ=ロボスの音楽を愛する人たちが集うコミュニティを形成すること。すでに多くの愛好家の皆様が当協会に集って下さっております。今後も、駐日ブラジル大使館やブラジル現地の研究機関や関係者たちと連携を取りながら、これを進めて参ります。

第二に、初代会長・村方千之氏がブラジルと日本を往復して残された膨大な資料や自筆譜の数々、および過去の会報誌『ショーロス』などに基づきながら、最新のヴィラ=ロボス研究を反映させ、この作曲家についての情報を随時アップデートしていくこと。評伝『ヴィラ=ロボス』においてこの作曲家の主要曲ほぼ全てを解説したとはいえ、まだまだ謎が残る作品は少なくありません。さらにヴィラ=ロボスの楽譜には音間違いが多く、校訂作業も欠かせません。

第三に、演奏家と研究者が手を取り合ってヴィラ=ロボスのみならずブラジル・クラシック音楽についての包括的な理解を進め、日本におけるブラジル・クラシック音楽の演奏と研究に新しい知見をもたらす場となること。評伝『ヴィラ=ロボス』を執筆するにあたって、ヴィラ=ロボス研究書のみならずブラジル・クラシック音楽の重要文献も多数入手・購読しましたが、いずれも日本語訳は出版されておらず、ブラジル・クラシック音楽史の状況を概観することは簡単ではありません。

こうした書籍の翻訳や、ブラジル・クラシック音楽史の見取り図を作るとともに、まだ日本ではあまり名前の知られていないブラジルの作曲家たちの作品を紹介していくことが、我々の協会の新たなミッションだと考えています。こうした翻訳・論考の執筆は勿論のことながら、演奏家と研究者の交流の成果発表の場として、シンポジウムとコンサートから成る催しも積極的に開催して参ります。

ヴィラ=ロボスの音楽を愛し、このウェブサイトを訪れて下さる方なら、きっと同意してくださると思うのですが、ヴィラ=ロボスの音楽には何ともいえない懐かしさと大らかさがあります。そして一度耳にすると頭から離れなくなるような魅力に満ちています。私も、その魅力にすっかりやられてしまい、音楽の道を志した一人であります。演奏家としてこの魅力をより深めると共に、多くの方に共感して頂けるように協会の一人として邁進致しますので、みなさまどうぞよろしくお願い致します。

日本ヴィラ=ロボス協会会長・指揮者
木許裕介


<ヴィラ=ロボス博物館と日本ヴィラ=ロボス協会のパートナーシップについて>(木許裕介著『ヴィラ=ロボス』序文より)

指揮者であり研究者でもある木許裕氏の著書『エイトール・ヴィラ=ロボス ブラジルの大地に歌わせるために』序文を寄せることは私にとり大きな喜びです。ブラジルの大作曲家ヴィラ=ロボスの初の日本語による伝記である本書は、の生涯と作品の研究に大きく貢献するでしょう。

 エイトール・ヴィラ=ロボス(1887-1959)はブラジルの古今の偉大な作曲家のひとりであり、その作品はブラジルの豊かな文化遺産を表現し、世界中の音楽家や一般の方々に愛されてきました。ブラジルの民衆音楽とクラシック表現のきわめて独創的な融合を示す、さまざまなジャンルにわたる膨大な音楽遺産を残しています

 ヴィラ=ロボス博物と日本ヴィラ=ロボス協会のパートナーシップこの作曲家の遺産を日本に広める上で非常に大切な役割を果たしてきました。この協力関係を通じて日本の皆様にヴィラ=ロボスの人生と作品について理解を深めていただき、両国の文化交流の推進に貢献できることを願っています。

 木許裕氏は正確で詳細な伝記を著すべく、綿密な調査を行い不断の配慮を払いました本書の出版はヴィラ=ロボスの物語を日本の方々に伝えるためにが捧げた献身的努力の証です。本書が熱狂的に受け入れられ、日本の皆様ヴィラ=ロボスの音楽が広まる一助となることを強く願います

 この重要な作品を上梓した著者の木許裕氏、そしてヴィラ=ロボス博物と日本ヴィラ=ロボス協会のパートナーシップに携わすべての方々にお祝い申し上げます。

ヴィラ=ロボス博物館館長(ルイス・オタビオ・メンデス・ジ・オリヴェイラ・カストロ)


初代会長・指揮 村方千之

初代会長・指揮 村方千之

1925年生まれ。1955年東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。在学中より指揮法を金子登、渡邊暁雄に、卒業後は斎藤秀雄に師事。70年より東京音楽大学講師。75年、リオ・デ・ジャネイロでの第1回ヴィラ=ロボス国際指揮者コンクールに於いて特別賞を受賞、帰国後、受賞記念演奏会で東フィルや東京交響楽団を指揮。邦人作品をブラジルに紹介することをはじめ、82年にはヴィラ=ロボス国際コンクールの審査員として招かれるなど、日本とブラジルの音楽文化交流に尽力。

国内に於いてはヴィラ=ロボスの作品演奏会を幾度も企画・指揮・初演し、ヴィラ=ロボス作品の普及と紹介に多大な成果を上げた。さらにブラジルに招かれてブラジリア、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロなどで現地交響楽団を指揮、文化大臣セルソ・フルタード氏とも会見するなど、両国の音楽文化交流と国際親善に務めた。その功績により、88年、ブラジル政府から「リオ・ブランコ勲章」を受勲。また、50年にわたり指揮法教室を主催し、2014年に心不全のため他界するまで後進の育成に力を注ぎ続けた。日本ヴィラ=ロボス協会初代会長、日本指揮者協会および日本演奏連盟会員、東京都中学校吹奏楽連盟初代理事長。


第二代会長・指揮 木許裕介

第二代会長・指揮 木許裕介

故・村方千之氏に指揮法を師事したのち、イタリアを中心に欧州で研鑽を積む。2018年、ポルトガルで開催されたBMW国際指揮コンクール(The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition)にて第1位優勝。同コンクール優勝は日本人として初となる。同年、大阪府高槻市より「特別功労賞」受賞。2019年にはモロッコのカサブランカ国際音楽祭より招聘され指揮。2020年以降はフランスをはじめ欧州各地の音楽祭からも多数招聘されるなど、世界的な活動を展開している。

また、東京大学在学時より、ほぼ毎年「ブラジル風バッハ」をはじめとするヴィラ=ロボスの作品の演奏やプロデュースを実践。2016年には駐日ブラジル大使館の後援およびアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使の御列席を得て、東京文化会館にて、東京交響楽団フォアシュピーラーの黄原亮司氏らとヴィラ=ロボスをメインとしたリサイタルを企画・指揮。ヴィラ=ロボスのパリ遊学時代に着目した斬新なプログラムと演奏で好評を博す。2017年には駐日ブラジル大使館で『ヴィラ=ロボス生誕130周年記念展覧会』を主催。本展覧会のトータル・ディレクション、および2万字にわたるパネル原稿執筆を行う。2018年以降は『ヴィラ=ロボスゼミナール』を提唱し、駐日ブラジル大使館にて連続的に開催。

2022年には駐日ブラジル大使館と協働で「ブラジル独立200周年記念コンサート」を開催、満席のスタンディングオベーションに浴す。2022年秋にはブラジルに渡りヴィラ=ロボス博物館でヴィラ=ロボス研究に従事すると共に、リオデジャネイロの第60回ヴィラ=ロボスフェスティヴァルに参加。この成果として、2023年3月には我が国初の書き下ろし評伝『ヴィラ=ロボス ブラジルの大地に歌わせるために』(春秋社)を出版し、オタヴィオ・コルテス駐日ブラジル大使より「日本におけるブラジルのクラシック音楽の普及にとって記念碑的な作品」と絶賛されたと共に、国内主要新聞およびメディアの書評欄に取り上げられた。2023年9月には群馬県大泉のブラジル人コミュニティで演奏し一夜で3度にわたるスタンディングオベーションを巻き起こし、「ブラジル人魂を持ったマエストロ」と評される。演奏のみならず、ブラジル・クラシック音楽に関する論考執筆や翻訳にも取り組んでおり、ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の日本語盤CD解説をほぼ全てにわたって手がけ、これまでにCD解説だけで20万字に及ぶ執筆活動を展開している。

国内外の様々なオーケストラで指揮を執るほか、学術と芸術の架橋役として、東京芸術劇場ウインド・オーケストラ・アカデミーキュレーター、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、東京大学教養学部「学藝饗宴」ゼミナール芸術監督などを歴任。現在、エル・システマジャパン音楽監督や福井大学フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者などを務める。東京大学教養学部および東京大学大学院修了、修士(学術)。共著書に『二十歳の君へ』(文藝春秋社)『エル・システマ 音楽が与えてくれるもの』(エトヴァス・ノイエス新書)など。


2022年度-2023年度 活動報告

コロナ禍において演奏活動や人と人が集うことが難しくなった状況を用いて、日本ヴィラ=ロボス協会のこれまでの知見を集大成し、500ページにわたるヴィラ=ロボスについての日本初の書き下ろし評伝『ヴィラ=ロボス ブラジルの大地に歌わせるために』(春秋社)を出版しました。出版記念記者会見ではオタヴィオ・コルテス駐日ブラジル大使にもご列席を賜り、ヴィラ=ロボス – ブラジルの大地に歌わせるために-』を上梓し、「日本におけるブラジルのクラシック音楽の普及にとって記念碑的な作品」というお言葉を頂きました。その後、新聞各紙およびメディアにも多数取り上げられております。

また、2022年はブラジル独立200周年にあたることから、駐日ブラジル大使館と協働し、「ブラジル独立200周年記念コンサート」(めぐろパーシモンホール)を企画いたしました。当協会会長である木許の指揮と、今回のために特別編成された記念オーケストラによるオール・ブラジル・プログラムでのコンサートは日本初演の楽曲も多く含み、満席となった客席がスタンディングオベーションに湧くという輝かしい成果を収めることとなりました。

このほかにも、下記の通り、CD解説や論考なども相当な数を世に送り出すことができました。演奏・研究両面において成果を残すことができた2022年-2023年は、日本ヴィラ=ロボス協会の歴史においても特別な一年になったように思います。なお、これら全てのイベントにおいて、日本ヴィラ=ロボス協会の会員様は会員特典として無料でのご招待をさせて頂きました。

<出版物>
・2022年3月:クラウジオ・サントロ「交響曲第5番&第7番「ブラジリア」(ナクソス・ジャパンCD解説)
・2022年5月カマルゴ・グァルニエリ「ショーロ集 第1巻 セレスタ」 (同上)
・2022年5月カマルゴ・グァルニエリ「ショーロ集 第2巻 トレメンベーの花」(同上)
・2022年7月セーザル・ゲーハ=ペイシ「交響的組曲第1番・第2番」(同上)
・2022年9月ヴィラ=ロボス「弦楽四重奏曲全集」(同上)
・2023年3月木許裕介著「ヴィラ=ロボス ブラジルの大地に歌わせるために」(春秋社)
・2023年3月カルロス・ゴメス「オペラ序曲と前奏曲全集」 (ナクソス・ジャパン CD解説)
・2023年9月ヴィラ=ロボス「チェロ協奏曲第2番」(同上)


2020年度-2021年度活動報告

新型コロナウイルスの影響を受け、当協会も、以前のように集まり・奏で・学ぶような活動の一時停止を余儀なくされました。オンラインで何かイベントを企画するということも考えましたが、やはり音楽の楽しみは「リアル」にあるのであって、中途半端なオンライン・イベントを行うぐらいならむしろ練りに練った文章でヴィラ=ロボス協会の活動や最新の研究をお届けしたい、という思いから、この期間は過去の研究の集積に専念いたしました。(なお、暫定的にこの期間の会員会費は無料とさせて頂きました。)

結果としまして、ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の日本盤解説(ナクソス・ジャパン)をほぼ全てにわたって担当することとなり、現在までに4枚のCDに論考を寄稿することになりました。

・2021年3月:「ヴィラ=ロボス交響曲全集」(ヴィラ=ロボスの交響曲全解説としては日本初。レコード芸術3月号特選版)

・2021年5月:「ヴィラ=ロボス合唱編曲集」

・2021年7月:「ヴィラ=ロボス ヴァイオリン・ソナタ全集」

また、演奏活動としては、当協会会長の木許裕介指揮/東京ニューシティ管弦楽団により、2021年9月に「ブラジル風バッハ9番」が演奏されました。「いま、夜が明ける!」と題した紀尾井ホールでの本演奏会は、駐日ブラジル大使館から推薦のレターを頂戴し、全席満席となるなど、大変な好評を頂きました。

最後に、これまでの活動の集積として、ブラジル独立200周年となる2022年9月7日に、駐日ブラジル大使館との共催で「ブラジル独立200周年記念コンサート」を開催することが決定いたしました。2022年もなかなか思うような活動が難しい状況ではありますが、まずはこの演奏会の実現に全力を注いで参ります。


2019年度-2021年度役員

名誉会長 アンドレ・アランニャ・コヘーア・ド・ラーゴ(前・駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使)

会長・理事長 木許裕介(指揮者)

副会長・副理事長 清水安紀(ピアニスト)

監事 杉田朋希


2019年度役員

名誉会長 アンドレ・アランニャ・コヘーア・ド・ラーゴ(駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使)

会長・理事長 木許裕介(指揮者)

副会長・副理事長 清水安紀(ピアニスト)

監事 杉田朋希

2018年度役員

名誉会長 アンドレ・アランニャ・コヘーア・ド・ラーゴ(駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使)

会長・理事長 木許裕介(指揮者)

副会長・副理事長 市村由布子(ヴィラ=ロボス研究者)

会計・理事 清水安紀(ピアニスト)

渉外・理事 清水由香(ピアニスト)

監事 杉田朋希(弁護士)


2018年度活動予定

第二期となる2018年度は、2017年に主催した「ヴィラ=ロボス生誕130周年記念展覧会」において収集したヴィラ=ロボス関係資料をもとに、ヴィラ=ロボスの生涯や作品についての整理を行います。また、駐日ブラジル大使館との連携を深め、ブラジル大使館において『ヴィラ=ロボスゼミナール -ヴィラ=ロボスの横顔-』と題した、多様な観点からヴィラ=ロボスを描き出すことを目的としたゼミナールを開催することが決定しております。

これらを通じて、ヴィラ=ロボスについての論考や研究を進め、日本におけるヴィラ=ロボス受容に貢献することを目指します。すでに複数の出版社および団体より、ヴィラ=ロボスの生涯および作品についての原稿執筆のオファーを頂いており、2018年会期中にそのうちの幾つかの成果を公開できることと思います。

また、これと並行して、当ウェブサイトの情報量の拡充を集中的に行います。弊協会には、デジタル化されていないヴィラ=ロボス関係文献が膨大な量存在しているため、これらのデジタル化を進めて公開を検討しつつ、当ウェブサイトがヴィラ=ロボスについての研究が集積された場所となるよう工夫して参ります。

最後になりますが、協会のさらなる活動のためには、協会を応援して下さる会員の方々、スポンサーの方々のお力が必要不可欠であります。弊協会のサポートを頂ける方を広く募っておりますので、ご関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひともお力をお貸し頂ければ幸いです。


2017年度活動実績

本年度は、村方千之初代会長の逝去以来、休止状態にあった日本ヴィラ=ロボス協会を再建し、外に開かれた協会として相応しい組織を構築することに尽力しました。協会の活動に賛同を頂き、12名の新規会員の方々からご入会を頂くこととなりました。

また、協会主催イベントとして、「ヴィラ=ロボス生誕130周年記念展覧会」を駐日ブラジル大使館で開催することを実現し、この成功から、駐日ブラジル大使および文化担当書記官に名誉会長・名誉会員としてご加入頂くこととなりました。

駐日ブラジル大使館との連携の強化から、来年度以降に当協会主催で、駐日ブラジル大使館において「ヴィラ=ロボスゼミナール」を開催することを検討しています。

・協会の運営体制、定款の刷新
・協会会員として、12名の新規加入を得る。
・ヴィラ=ロボスに関する楽譜のお問い合わせに対応
・ヴィラ=ロボスを取り上げるコンサートに対して、2件の後援を認定。
・名誉会員に、ブラジルの著名な現代音楽作曲家エジノ・クリーゲル氏ご加入
・「ヴィラ=ロボス生誕130周年記念展覧会」を駐日ブラジル大使館で開催
・名誉会員に、パウロ駐日ブラジル大使館一等書記官(文化担当)ご加入
・名誉会長に、ラーゴ駐日ブラジル特命全権大使ご加入

2017年度役員

会長・理事長 木許裕介(指揮者)

副会長・副理事長 市村由布子(ヴィラ=ロボス研究者)

会計・理事 清水安紀(ピアニスト)

渉外・理事 清水由香(ピアニスト)

監事 杉田朋希(弁護士)