【レポート】「ヴィラ=ロボスゼミナール」第3回

「ヴィラ=ロボスゼミナール」第3回、終了致しました。講師の浦久さんの講義「ヴィラ=ロボスはブラジル音楽に何をもたらしたか」に続いて、浦久さんと弊協会会長の木許が、パガニーニとヴィラ=ロボスを比較検討して対談!

浦久さんは、新潮社から『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト パガニーニ伝』というパガニーニについての書籍を出版されたばかり。この著作に触れた木許曰く、「ヴィラ=ロボスのことを思わずにはいられなかった」ということで、この対談が実現しました。

約100年を隔てたこの作曲家同士を比較する試みはあまりされてこなかったと思いますが、今日の対談を聴いてくださった方はその意義に納得してくださったはずです。ギター音楽を書いたクラシック作曲家、そして時代の要請を先読みして「イメージ戦略」を効果的に用いた音楽家(悪魔パガニーニ-エキゾチックな天才ヴィラ=ロボス)という点で、この二人の作曲家には響きあうところが多々あるのです。

パガニーニはギターの奏法をヴァイオリンに応用し、ヴィラ=ロボスもまたギターの奏法をチェロに、チェロの奏法をギターに応用したのではないか。だとすれば彼らの生涯にとってギターというのはいかなる楽器であったのか?そんな話で大盛り上がりしました!第4回にもどうぞご期待ください。

Seminar 3-1

Seminar 3-2